"性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)"の記事一覧

近代公娼制の地域差

2月3日(月) 近代公娼制とは、簡潔に言うと、行政が売春を行う女性に「娼妓鑑札」(ライセンス)を与え、その売春行為を「貸座敷」という場所に限定し、さらに「貸座敷」の場所を指定する(貸座敷指定地)ことによって、コントロールする制度。 娼妓鑑札を持たない女性、貸座敷以外の場所での売春行為は、すべて違法。 ここで重要なことは…

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2月2日(日)「全国遊廓一覧」(1929年)の分析作業

2月2日(日) 「全国遊廓一覧」(1929年)の道府県別の集計作業。 以前、やり始めたが、コロナ禍で、講義録の執筆が忙しくなり中断。 その後、放置していたが、思うところあって再開。 2日間、電卓片手に、見えない目で頑張って、ようやく終了。 単純な足し算だけど、超面倒な作業なので、まともな研究者はこんな作業はしない。…

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遊廓の近代(モダン)化について

1月29日(水) 日本の伝統的な「遊び」は次の3つの要素から成り立っている。 ① 宴席における共同飲食。 ② 芸能。 ③ 性交渉。 このうち①と③は近代になってもあまり変わらない。 昭和初期の遊廓の近代化(モダン化)によって変化するとしたら②。 具体的に言えば、芸者を呼んで、その歌舞を客と娼妓がそれを観て楽しむよう…

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「花魁道中」の様式はいつできた?

1月9日(木) 現在、「花魁道中」ということになっている様式、つまり、錫杖を持った男衆が先導、妓楼の屋号の提灯、花魁の名の提灯、禿(かむろ)、外八文字を踏む花魁、振袖新造、番頭新造、遣り手、と続く行列、実は江戸~明治時代の史料では確認できない。 江戸時代の花魁は、禿や振袖新造を連れているが、もっと大仰でなく歩いている。 …

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新吉原「お鉄漿どぶ」の埋め立て・縮小

1月9日(木) 新吉原の「お鉄漿どぶ」の埋め立てについての新聞記事。 『東京朝日新聞』1901(明治34)年8月1日。 ことぶきさん@kotobuki_76_nagの調査による発見。 この点については、拙著『新宿「性なる街」の歴史地理」(2018年)「コラム1 「廓」という空間」(41頁)に、 「「お鉄漿どぶ」は、…

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オーラル・ヒストリーの両義性

10月30日(水) 『ジェンダー史学』20号に掲載された茶園敏美さんによる平井和子『占領下の女性たち 日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」』(岩波書店、2023年7月)の書評を読む。 原著はかなり重厚な本で、視力が衰えている私は十分に読み切れてないのでありがたい。 整理されている論点のうち、私が共感するjのは「オ…

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高級遊女(花魁)の「高級」さ

4月27日(土) 「大吉原展」を観ても、花魁(高級遊女)がどのくらい高級なのかということは、まったくわからない。 「お値段」のことを、あれこれ言うのは、研究者として下品なことだ思っているのか? あるいは「人 身売買だ!」と批判されることを怖れているのか? 私は、頭が悪いので、金額がわからないと、「高級」感がわからない…

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花魁絵葉書と大正天皇「大禮紀念」印

4月26日(金) 昨日のレクチャーで紹介した、大正3年(1914)4月の新吉原・花魁道中イベントは、同年の大正天皇即位大礼記念博覧会(会場:上野公園)に便乗して行われた。 そのことをよく示す資料。 花魁道中を出した3つの大楼の1つ「角海老楼」の紫花魁の絵葉書の裏に「大禮紀念」のスタンプが捺してある。 記念…

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歌川広重「江戸名所 雪(吉原の三景の中)」

4月25日(木) 歌川広重「江戸名所 雪(吉原の三景の中)」(1848~49年)。 「大吉原展」でみて、「やっぱり広重はうまいな」と思った作品。 雪の日、新吉原のメインストリート・仲之町を歩く2人の芸者。 右手遠くに大門が見える。 仲之町を描く場合、ほとんどが大門を入って奧を観る視線だが、この作品は、視線を逆に…

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