"性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)"の記事一覧

遊廓はほぼ日本特有の存在

2月23日(日・祝) キリスト教において、売春は悪徳なので、欧米には政府公認の売春の場は存在しなかった(現在はオランダなど一部の国で公認)。 売春宿は存在したが、基本的にすべてモグリ営業。 儒教においても、売春は人倫の道に反するとして否定される。 したがって、徹底的な儒教国家だった朝鮮には遊廓は存在しない。 そうい…

続きを読むread more

20世紀末の新宿のストリートガール

2月21日(土) 1998年2月21日、新宿歌舞伎町のラブホテル「和光」で、海上自衛官がニューハーフに刺され死亡する事件があった。 その頃、仲が良かった女性記者から取材依頼があり、「現地を見たい」と言う。 「誰か、ボディガードが付きますか?」 と尋ねると、「一人です」という返事。 あのエリアに女性一人で行かせるわけ…

続きを読むread more

遊女の食事

2月20日(木) 江戸時代の新吉原遊廓の食事は白米の握り飯と香の物、汁が付いても納豆汁。 あとは客が注文した「台のもの」(宴席の酒の肴)の食べ残しをもらう。 「酷い虐待だ!」 と言う人が多いが、当時の奉公人の食事はそんなもの。 遊廓には、いろいろなおかずを売る「煮売り屋」が営業していて、しかもデリバリー(振り売り)…

続きを読むread more

別府・浜脇遊廓「二幸」

2月9日(日) 1990~2000年代、大分県別府市の浜脇温泉に「二幸荘」という「変身旅館」があった。 1泊2食・温泉・本格的な扮装付きで14000円というお得な料金で、全国から変身好きのお客を集めていた。 この旅館、元は浜脇遊廓の「二幸」という妓楼で(戦後は「赤線」に移行」)改装はしているものの、妓楼時代の様相をよく留めてい…

続きを読むread more

1929年の道府県別の娼妓の数(人口1万人あたり)21~30位

1929年の道府県別の娼妓の数(人口1万人あたり)21~30位 21位は香川県。 娼妓数456人、人口1万人あたり6.22人。 最大は、県都(城下町)高松「八重垣」の114人。 次いで、丸亀市「西平山町」77人だが、丸亀には「福島」69人もあり、合わせて146人で、都市としては丸亀が最多。 貸座敷指定地は7箇所で、四国では…

続きを読むread more